2011年03月21日

合成の誤謬

変なタイトルで面食らった方が多いかもしれません。

合成の誤謬というのは、ミクロの視点では正しいことでも
それが合成されたマクロの世界では、必ずしも意図しない結果が
生じることを指す経済学の用語です。

もっと平たく言えば、1人1人の行動は正しいのですが
全体で見ると正しくはない結果を招くという事です。

何が言いたいのか?

東日本大震災に対する被災者ではない人達の行動の1つに
「寒さや飢えに耐えている被災者の方達に申し訳ないから
食事会や買い物を自粛しよう。」という動きが目立っています。

こんな時に贅沢な振る舞いをするのは人としておかしいという
論調も少なからず見かけます。

そういう心情を持つという事は人として素晴らしい事だと思います。
しかし、その事が被災者の方々にとってありがたい事かというと
「否」と言わざるを得ません。

私の知人で美容室を経営している人がいるのですが
大震災以降、客足がバッタリと途絶えてしまったそうです。
カリスマ美容師として繁盛しているお店なんです。

お客さんから「こういう状況の時に美容室に来るのは気が引ける。」
という声がとても多いそうです。

こういう自粛ブームが広がるとマクロの視点、日本経済にとっては
大きなダメージになり、不景気に加速がついてしまいます。

こういう流れが続くと、大震災の復興のに必要な税収が減り
ひいては被災者の方々に苦労をかける事になりかねません。

良かれと思って取った行為が、先々を見通すと被災者に
マイナス効果を与えてしまう。決して珍しい事象ではありません。

心情的な自粛は素晴らしい事ですが、広い視野、将来を考えた時に
この自粛ムードが果たして正しい選択なのかどうかを
改めて考えるべき場面に来ているのではないでしょうか。。。



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